本編

曼荼羅超常冒険記マンドラン 1の1Chapter 004

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Chapter 004

太陽が真上から少し傾き始めたとき、ヨーデルと軽いストレッチをしながら、帰り支度をしていると町の方からなにやら黒煙がみえてくる。
「!? なんだあれ?」
俺はヨーデルと顔を見合わせて急ぎ支度を行い、一気に駆け出した。
「ヨーデル、俺のことはいい、あとで追いつくから先に羅装で確認してこい!」
ヨーデルは、俺と目を合わせると軽くうなずき、ポケットから一枚の曼荼羅を取り出すとマントラを唱えて羅装を行った。その姿は緑陽の民最速のスプリガンではなく、動きは遅くなるが攻撃性の高いコボルトだ。ヨーデルは羅装を終えると通常の動物では追いつくこともできないすばやさで森を駆け抜けていった。すぐに見えなくなるくらいに。羅装をしていない者との差がある。
「あいつの得意なコボルトか。スプリガンでいけばすぐだが、、、なにか考えがあるのか。確かに嫌な予感とともに変な臭いがするな」
コボルトではない俺にはそこまでの嗅覚はないが、違う感覚が俺に訴えかけてきているのはわかる。何かが起きているのだ。俺たちが住んでいる村で。俺達が育った村で。

ヨーデルを追って町に戻ろうとしたとき、途中で村の人間を見かけた。近所に住んでいるおじさんたちだ。
「おーい!なにがあったんだー?あとヨーデル見ませんでしたー?」
町のおじさんたちは、こっちをみることもなくうつろな目をしつつ足早にどこかに向かっている。こちらにも気づいていない。
「なんだ?様子がおかしいな?」
うつろな目の人たちを横目に、とりあえずヨーデルが行ったであろう方角へ走ってむかうと、その時、突然背後から何かに掴まれた。
「うわっ!なんだ!」
すぐに振り向くと熊のような大きさの男が俺を持ち上げている。

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