本編

曼荼羅超常冒険記マンドラン 1の1Chapter 003

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Chapter 003

「ヨーデル、なんでおれはエーテル体をうまくできないんだろう」
何万回と自分に問いかけた質問を友人に、この天才に問いかけてみる。
「うーん、できていないこともないと思うんだけど、発動していないんだよね。
なんか、こう、曼荼羅と体のチャクラとエーテル体のつなぎが悪いというか、繋がってないというか」
ヨーデルは、緑陽の民の曼荼羅をかける。ただ、バリンチュースに伝わっているものに限られるしそれがどの程度世界にあるかもわかってはいない。
「そうだな、もっと他の曼荼羅も試せないか親父、、いや長老に聴いてみるよ」
ヨーデルの親父は、バリンチュースの長老であり曼荼羅を書く絵師でもある。簡単な曼荼羅を教えてくれたのもヨーデルの父親だ。親父と長老との間でゆれうごく子ども心は、おれにもなんとなくわかる気がする。大人になるにつれ、父親の偉大さがわかるとなると当然だろう。自分も父親とは仲はいいのだが、幾分俺の才能がないせいで一族から批判されているのも知っているからつらいところがある。両親は何も悪くないのに。今父親と母親は、町の外に出ている。外出は数年は年に一度あればいい方だったけど、最近は月に数日はいない。なにやら、一族を代表する人たちと会っているらしい。
「すまないな、俺も頑張ってはいるんだけど、どうしようもなくてさ」
半ば自分でも情けないと思いつつも、この天才に頼るしか道がない。
親父がいれば多少はアドバイスをくれるかもしれないが、幼馴染のほうがなんでも聞きやすいし頼みやすいものだ。
「気にするな。ランディは体術や剣術なら誰にも負けないんだからさ、あとは羅装さえ終われば、ランディのこともみんな認めるさ」
この気のいい親友を持たせてくれたことに、俺は神に感謝をする。ただ、体術と剣術を極めても羅装をしたヨーデルに勝ったことがない。それほど羅装というものは極めて強力なものなのである。

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